九州へ…現実逃避の孤独旅 (part14)





 再び、人吉駅に戻ってきました。
とりあえず、カメラに撮って、すぐに自転車を返しに行きました。
レンタサイクルのおじさんに、「次回は、ちゃんと時間をかけて観光するんだよ」といわれました。

ここ人吉でもまたリベンジをしないといけなくなりました。
 ホームに入ると、すでに次に乗る、15時半発のキハ65、キハ58系の急行「くまがわ」が停車していました。
懐かしの国鉄型の車両です。もちろん、車内は違いますよ。
 ご覧のように、行き先のサボまであります。
なんだか昭和時代に戻った感じになりますよね。
 車内はご覧のように、全く違います。
改造車の悩みで、窓と座席が一致していないので、一致しているところに座りました。
乗客はほとんどなく、ガラガラでした。

人吉駅名物駅弁の鮎寿司や栗めしを売る駅弁売りの売り子が大声で「べんとう!」といいましたが、誰も反応はありませんでした。時間帯が15時なので、仕方がありません。
 これがデッキです。
今まで、色々な特急列車のデッキを見たと思いますが、これを見ると、本当に時代の流れを感じますよね。

15時半定刻に急行は発車しました。ちなみに、この「くまがわ」が一番日本の南を走る急行列車です。
 わたくしは、キハ65系のほうに座りました。
しかし、失敗しました。それは、喫煙席だったからです。でも、乗客も少なく、タバコを吸っていた客も、かなり離れていたので、苦にはなりませんでした。

この駅は、最初の停車駅、渡駅です。ここは、球磨川下りの乗換駅です。
 列車は再び球磨川沿いを走行します。
何度見ても飽きることのない車窓が続きます。途中には、ラフティングや船下りしている船がありました。

列車が通過すると、船下りの人が列車を見ていたので、「あれが、人吉市民の足や誇りの、急行くまがわです。」なんて、船頭さんが言っていたのかもしれません。
 肥薩線を往復して、気づいたこと。
球磨川の車窓を楽しむのなら・・・
人吉行きに乗るときは、瀬戸石駅あたりまでは、進行方向右側の席を。そして、それ以降は、進行方向左側の席に移動しましょう。
球磨川を渡るので、それを境に、席を移動するのが良いかもしれません。
もちろん、八代、熊本方面の場合は、逆ですからね。
 鹿児島本線に寄り添うと、八代に到着します。
八代に着くとき、気動車標準のオルゴールが鳴ったのですが、かなりくたびれた音でした。昭和時代から使われてるので、かなり変な音でした。正直、笑ってしまいました。
 16時28分、八代駅に着きました。
先のほうに、懐かしい色をした車両が停まっていました。475系の急行形車両です。今では、もちろん、普通(鈍行)にしか使われていませんが…
 この八代駅は、新幹線が開業すると、第三セクターの「肥薩オレンジ鉄道」との分岐駅となります。
そうなんです。八代から鹿児島県の川内駅までは、第三セクター化されるのです。

 しばらくすると、16時37分発の特急「つばめ18号」が到着しました。
かたや、新型特急。かたや国鉄型急行車両…。いい組み合わせですね。

 この「つばめ18号」、グリーン車には、一人しか客はいませんでした。
そのため、すぐに各サービスを受けました。
 この袋には、イヤホンが入っております。
つばめ車内では、オーディオがありますので、イヤホンをさして音楽を聞くことが出来ます。
でも、チャンネルが少なく、演歌とポップスの2種類しかありませんでした。そのため、演歌を聞くことにしました。
 この電車に乗り込むとまず、このような画像になります。
やはり、驚いてしまいますよね。

熊本でグリーン車にもたくさん乗り込んできました。
そして、定刻通り熊本を離れました。快調に飛ばしたものの、植木駅で、信号停止に引っかかりました。昨日のソニックのように、普通列車に追いついたのか?と思いましたが、どうやら違うようです。

しばらくたってから、車掌から、一本前の「つばめ16号」が人身事故を起こし、玉名駅で停止中という案内でした。

 これを見ても、とても車内には、見えないですよね。
どこかのホテルの通路みたい…そんな感じですよね。

列車は、植木駅で30分近く停車しておりました。なんと、後続の普通列車が追いついてきました。普通列車の乗客も、この「つばめ」が停車していて、ただ事ではないと感じていたようでした。

警察が事故現場で検証をしていたので、30分遅れで植木駅を離れました。
すると、恐ろしいほどのスピードを出し、「つばめ」は飛ばし始めました。
客室乗務員や車掌は、乗り換えの接続案内にてんてこ舞いでした。
 事故現場には、警察官がいました。
どうやら玉名駅の手前の菊池川を過ぎた踏み切りで事故を起こしたようでした。

この画像は、大牟田付近です。このあたりは海沿いを走るようなのですが、ご覧のように、はっきりとは見えません。

列車は、30分遅れて、18時45分頃に到着しました。これで、予定していた18時25分発のソニック47号には乗れないので、すぐにみどりの窓口へ行き、次の19時05分発のソニック49号のグリーン席を頼みました。
 無事に、ソニック49号のグリーン席を確保してホームへ来ました。
883系のソニックです。今度は、ブルー仮面です。しかし、このソニックもこの883系でよかったです。
ソニックには、さきほど「かもめ」で乗った885系もありますが、わたくしはソニックといえば、必ず883系!という人間ですので…




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